上にも書いてありますが、こんなラインナップになります。
ModalCode
3/1(sun) Shinjuku OTO
16:00-22:00
Door:2000(w/f:1500)
[Guest DJ]
Tetsuo(a.k.a. Kamelife)
[Live]
了 - Ryo -(Undergroove)
[Resident DJs]
Yosuke Ikeda
Dai Matsui
teppei
Ota
[VJ]
Blind Orchestra
強力なゲストも呼んで、若干高揚ぎみなメンバーを見に是非遊びにきてみて下さい。
さてせっかくなんで1曲ピックアップ。
今回紹介するのはなかなか興味深い音楽性を持つグループです。Ornette Colemanとの活動などで60年代からその名が知られるようになったポケット・トランペット奏者Don Cherryはご存知でしょうか?
この人はツアーなどでヨーロッパに赴くうちに、そのままスウェーデンのストックホルムへ定住することになります。そのことがヨーロッパ、特に北欧のジャズに大きな影響を与えるとこになりますが、
本人も同じ程度に刺激を受けたのだと予想されます…そんな枕でとりあえずこの曲を聴いてみて下さい。
Archimeds Badker / Badidoom
無国籍ロック?多国籍ファンク?奇妙ですが面白いサウンドだと思います。
実はここにはDon Cherry入ってません(笑)。ここでのポイントは以下です。
[70年頃からヨーロッパで元祖ワールド・ミュージックとも言えそうな、フォーク・ミュージック(=民俗音楽。吉田拓郎とかの「フォーク」ではなく。)と結びついた傾向を持つジャズが色んな場所で生まれてきた、その一つの例としてのスウェーデンのグループ、それもDon Cherryとの相互影響がかなりあった]
というところになります。
この演奏しているグループに言及してみます。
名前はArchimeds Badkar。Bengt Berger, Christer Bothen, Per Tjernberg, Tommy Adolfssonなどスウェーデンのミュージシャンを中心に構成され、様々な民俗音楽、ミニマリズム、フリージャズ、サイケ・ロック、現代音楽などを貪欲に吸収して自己の音楽性を拡大させていったグループです。どの程度のレベルで各国の民俗音楽を採取していったかは定かではないですが、メンバーにはジャズとの関わりはほとんどないフォーク・ミュージシャンもいるので本物志向だったとは言えると思います。
この曲はCD化もされている『Tre』から。

『3』という意味です。正しく3枚目のアルバム。国内盤ではJim O’roukeがライナーを担当(違ったかな?推薦文だったかな?)、大絶賛しています。彼らの2ndアルバム -『Tre』のCD化の際にも数曲収録 -で聴ける弦楽器のミニマルなフレーズはSonic Youthにも強い影響を与えています。というかまんまパクられています。
彼らとDon Cherryとの直接的な繋がりは、73年録音Don Cherry名義の『Eternal Now』と、80年代に入ってからのArchimedes Badkerの発展グループと言えるBitter Funeral Beer Band名義のもので聴けます。前者は『Tibet』というタイトルでアナログ再発、後者は未発表ライブが先ごろCDでリリースされ入手も容易なので是非試してみてください。Bitter Funeral~のyoutube画像もあるので貼ってみます。あ、ここにもDon Cherry居ないや(笑)。CDには参加しているので安心して下さい。
長すぎると嫌がられますのでここまでで。
この辺りの人脈がどういう音楽をどういう変遷で実践していったか?という点は個人的にとても興味を持っていますし、こういった音楽の背景には様々な要素がありますので、次回以降にも話を繋げていきたいと思います。
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